テキサス州ダラス トリニティリバーウィンドフェスティバル2013

テキサス州ダラス トリニティリバー ウインドフェスティバル 2013 参加レポート 仙台凧の会 真砂俊雄

○ いざテキサスへ

綾小路きみまろさんのフレーズに「厚化粧、顔と首とが別の人」というのがありますが、その真逆をいく冬でも顔の黒い3人、濱弘二さん、遠藤茂樹さん、真砂は、今年のゴールデンウィーク明けの5月15日(水)アメリカはテキサス州ダラスで行われる、トリニティーリバーウインドフェスティバルに参加するべく、アメリカ大陸に向け仙台空港を発ちました。飛行機の窓から見え遠ざかって行く陸地を眺めイベントを成功させるぞと決意を新たにし、気持ちは一足早くダラスに向かっていました。(その後想定外の事態が・・・。)

○ ダラス日米協会からのお誘い

今回の計画は仙台の姉妹都市、テキサス州ダラス市(平成九年友好都市締結)のダラス日米協会さんからの発案で実現しました。仙台国際センター内の仙台国際交流協会に連絡がありそして濱さん、遠藤さんに連絡がありました。ダラスのあるテキサス州はアメリカの中南部に位置し、州南部にはヒューストン市があります。ヒューストンといえばアメリカ航空宇宙局(NASA)があり、ゲイラカイト発祥の地と言われています。州右上にあるダラス市は人口約120万で仙台より2割程多く、土地の面積は約3割広いそうです。あまり仙台と変わらず親近感が湧きます。

  

空港にて

○ 飛行機が来ない!

成田を発ち約10時間、乗り継ぎの地ロスアンゼルスに無事到着。抜けるような青空と強い日差しが出迎えです。深呼吸をし、アメリカの空気を胸いっぱいに吸い込み嬉しくなりました。さて、乗り換えの便は1時間後に離陸です。時間がないので早く手続きをすべく、空港内を走ります。ところが着いた入国手続きのカウンターは長蛇の列! 手続きが遅々として進まないではありませんか!前列に割り込ませてもらったものの結局間に合わず、慌てている私達を置いて飛行機は飛んで行ってしまいました。え〜! 置いてけぼりの3人は仕方なく別の便を予約し空港内で待つことに。ショボンとしているとまずは腹ごしらえ!と元気な濱さんのひと声でバーに入りました。濃いビールを飲み、サービスのスナック菓子を食べ、店を変えて今度はズシリと重いハンバーガーを完食し、ドリンクバーでジュースをガバガバ飲み、お腹を押さえながらお土産店を廻り、すっかり身も心も満たされて待合室のソファーにもたれ、イイ気分で飛行機を待っていました。

  

ところが3人を乗せてくれるはずの飛行機は、一向に来ないじゃあ〜りませんか。後で分かったのですが、ダラス近くのオクラホマ州で死者が出る程の巨大竜巻が発生し飛行が遅れているという。離陸時間を示す掲示板の数字は、どんどん遅い時間に変更されていきます。そしてすっかり暗くなった9時過ぎに飛行機がやっと到着し、ダラスに向け飛び立つことができました。結局ロスアンゼルス空港内で10時間待ちました。しかし、3人で食事を楽しみ色々な話をし、むしろ有意義な時間でした。飛行機さん遅れてくれてありがとう!? そしてロスアンゼルスを発ち3時間、ダラスフォートワース空港に着きほっと一安心しました。時計を見ると時間は夜中の2時半を回っていました。空港では協会ボランティアの方に出迎えて頂き、ホテルへ直行。これから5泊お世話になるこのホテルは、チャールズ皇太子夫妻も宿泊されたというHilton Anatore Hotele。あまりにも素敵なホテルに3人はうっとり。宿泊できることに感謝しその後急いで就寝。

  

移動中

○活動開始!(1日目)

数時間の睡眠の後、ホテルのレストランへ朝食に行きました。ビュッフェスタイルの豪華なメニューで何を食べたらいいか迷います。(一食約2,000円) 美味しくて、たくさん食べてしまい朝からお腹がパンパンになってしまいました。

朝食が終わりロビーで待っていると、ダラス日米協会会長の七條さんが来て下さいました。明るく元気な方で会話が弾みます。これからの予定を聞き打ち合わせです。なんとサプライズ企画を盛りだくさんに用意して下さっていて、嬉しくて感謝の気持ちでいっぱいになりました。(詳しくは後述….) まず、七條さんの車で会場の下見に行きます。美しい芝が広がる、河川敷きでちょうどプレイベントが行われていて若い人たちが30人ほど集まっていました。私達も混ぜてもらい走ったり、絵を描いたり、凧を揚げたりのゲームをしました。短い時間でしたが、異国の人々と子どものように遊び楽しい時間を過ごすことができました。

さて、次の行き先は何所かと尋ねると、な、なんと!テキサスレンジャースの試合を見に行くと言うではないですか! しかもダルビッシュが先発!凧揚げに来たのに本場大リーグの試合が観れるなんてもう嬉しくて身体がフワフワ軽くなってしまい、地に足が付きません!ニコニコ顔の3人は協会ボランティアのマークさんの車プリウスで球場へ向かいます。着いたのは、テキサスレンジャースのホームグラウンド、アーリントンボールパークです。外観を見ただけでもスケールの大きさにただ驚くばかりで開いた口がふさがりません。

1日目

桁違いの観客数、熱狂的大声援、明るく楽しい雰囲気、日本の選手が憧れるのも当たり前だのクラッカー!(古っ!(WEBサイト製作者))

試合もダルビッシュの活躍でレンジャースが大勝し、興奮する気持ちを抑え大満足でホテルへ戻りました。

テキサスレンジャース

○テレビ生出演(2日目)

今日は朝から落ち着きません。数時間後になんとテレビの生出演があります! インタビューもあると言うので、なおさらです。(濱さんと遠藤さんは落ち着いています。さすが百戦錬磨のお二人です!)身支度を整え局へ向かいます。局には番組スタッフ、出演者など大勢で慌ただしい雰囲気です。まさにズームイン朝のような番組でたくさんの情報を紹介しています。落ち着かず待っているとディレクターさんから呼ばれいよいよ自分達の番です。明日のフェスティバルの説明からはじまり、日本から凧職人が来たと私達を紹介してくれました。遠藤さん持参の和凧もたくさん映して頂き質問もされ、頭の中が真っ白になり、何が何だか分からないうちに放送終了。ホットして力が抜けてしまいました。 たぶん今後二度とないであろう貴重な体験でした。このような機会を与えて下さり感謝しきれない気持ちでした。

局を出るとボランティアスタッフの比嘉さん(沖縄出身の税理士さん)のこれまたプリウスで市内観光です。

2日目

多くの施設や商業ビルを見、説明して頂きました。不況のあおりで中心部でも空きビルがたくさんあるのには驚きました。途中故ケネディー大統領最期の地も見ることができ被弾場所の地面には白色の×印がペイントしてありました。その後ショッピングモールで食事をし(肉ご飯を頼んだものの多すぎて、濱さんと遠藤さんは完食できず。)

スタッフ、マークさんの家を訪ねました。日頃の生活ぶりを見せて教えて頂き、日本とのスケールの違いに驚きました。広い敷地と豪華なお宅がとても羨ましくなり憧れてしまいました。

とても大らかな生活環境です。こんな環境でできれば一度家族で暮らしたいと思いました。その後マークさん夫妻に、楽しみにしていたステーキ店へ夕食に連れて行って頂きました。店に着くとなんと工場のような大きな外観です!

中に入るととても広くダンスホールも備え客席もとても多くスケールの大きさにまたまた驚きました。

このお店は自分でケースから食材を取り調理するスタイルで、少々戸惑いながらも早速皆でお肉を焼きはじめました。液体バターやスパイスをドバドバたくさん塗りながら炎が吹き出すほどの強烈に強い炭火で豪快に焼きます。油断してるとお肉が炭になりそうです。ふと、昔カウボーイも屋外でこんな風に焼いたのかなと想像しました。

市内観光

焼きあがるとバターで包まれてこんがりしていてすごくおいしそうです!みんなで席に着き、ビールで乾杯です。そして待ちに待ったお肉です。外はカリっと中はジューシーで、あまりのおいしさに驚きました。

大きい蒸かしポテトと大量のサラダも食べ、大満足で幸せでした。楽しい初めての経験でした。名残おしく店を出た後次に向かった先は巨大なアウトドアショップです。店内に入るとこれまたスケールの大きいこと大きいこと!

  

店内なのに、大きいめっちゃカッコいいパワーボートが10艇ほど並んでいます。ライフルも200ドル代から大量に展示してあり、弾も箱売りで日用品のごとく並んでいます。ボーガンやナイフなどあらゆるグッズが桁違いに在庫してあり、日本では想像もつかないスケールです。

巨大アウトドアショップ

○真っ青の空を彩る(3日目)

今日は待ちに待ったフェスティバル当日です。たくさんの荷物を持ってホテルを出ます。会場に着くと既にたくさんの人々が集まっていて、素敵なフェスティバル会場に変わっていました。

豪華なステージ、たくさんのテント、多くの売店、そして続々集まる家族連れ。私達3人は遅れてなるものかと、急いで準備をしました。そして濱さんと遠藤さんはワークショップ受付開始。自分は持参した連凧とフォイルカイトを揚げました。ワークショップは大盛況で、濱さんと遠藤さんは子どもたちがペイントした和紙に竹骨を次々と貼っていきます。しかしだんだん行列が長くなり、待たせては可哀想とフルスピードで骨を貼っていますが間に合いません!

フェスティバル開催

自分は二つの凧を両手で揚げ、集まってくる人々に写真を撮られ質問に答え、なんとか1時間ほど揚げ急いでお二人の手伝いに行きました。

まわりでは各地からやってきたカイトフライヤーがカラフルな大型の凧を、家族連れは会場内のカイトショップで購入した凧を揚げています。だんだん揚がる凧で、会場の空がカラフルに彩られていきます。天気は快晴。気温はぐんぐん上昇!お昼過ぎにはとうとう気温36度になり、私達3人は自分の体から出る塩水で漬物になりそうでした。しかしやはり凧好き、紺碧の空に揚がる美しい凧を見てると暑さなんか忘れてしまいます!このままずっとこの雰囲気に、酔いしれていたいと思いました。しかし楽しい時間は早く過ぎます。無我夢中で時間がたつのを忘れてしまい気が付けばワークショップ用の100セットの凧はなくなり、閉会の時間が迫ってきていました。

そしてフィナーレになり私達3人は主催者側から紹介され、ステージに上がらせて頂きました。観客の視線を浴び緊張の中、遠藤さんが今日1日の感想と、東日本大震災に対しての義援金や支援への謝辞を述べました。すると、たくさんの観客の皆さんから大きな拍手が巻き起こりました。とても嬉しくありがたい拍手でした。頑張って良かったと思いました。無事役目を終えた安堵感と大きい満足感で胸がいっぱいになり今回参加できたことに心から感謝しました。1日全力を出し切ろうと必死で、気持ち的に余裕がありませんでしたが、終わってみれば最高に素敵な時間だったと思いました。お金では買えない経験でした。当然そんな気持ちになれたのは、協会と大会のスタッフの皆さんの献身的な協力と、暑い中ワークショップに参加してくれたたくさんのご家族のおかげに他なりません。

多くの人々の温かい気持ちに触れ幸せをかみしめました。生涯忘れられない大会になりました。

その後七條さんご夫婦と会場を後にし、向かった先はなんと日本人が経営する日本料理店!まさかこの地で日本料理が食べれるとは! メニューを見るとなんでもあります。しかし食べたい物が全員一致ですぐ決まりました。ざるそば!熱い身体にスルスルと吸い込まれていきます。

ビールまで頂き、水分の抜けたスポンジのような身体にじわ〜っと浸みこんでいきます。お刺身、てんぷらも頂き大満足でお店を後にしました。

その後ホテルに着き、一日の反省をする余裕もなくバタンキュー。

フェスティバル終了

○楽しいお買いもの&お別れパーティー (4日目)

今日は最終日。協会ボランティアスタッフのみなさんと街に繰り出します!どこに行きたいかと聞かれスーパーマーケット!と言ったらほんとに行くことになり、有名なウォルマートに行きました。ジャスコみたいなお店で日本と変わらない感覚です。時間の余裕もあるので思いっきり買い物を楽しみました。濱さんは衣類を中心にたくさん買い、遠藤さんも店内をじっくり見て楽しそうです。自分も家族と弟家族、社員にとお土産をたくさん買いました。どの商品も日本のものよりカラフルで鮮やかな物が多いように感じました。とても楽しいひと時でした。その後近くのファーストフード店で昼食。肉野菜、豆などを薄い生地で巻いて食べる日本では見ない料理でしたが、とてもおいしくてたくさん食べてしまいました。次に向かったのはできたばかりの科学館。

外観も斬新で、展示室も工夫してあり多くの子供たちが楽しみながら学んでいました。天災のコーナーでは、東日本大震災で荒浜に到達寸前の津波の大きい写真が掲示してあり驚きました。科学館を出ると最後の訪問先、協会スタッフの方のお邸です。私達のためにお別れパーティーをして下さるというのです。大きく美しい庭、上品な素敵な邸宅。映画の中にいるようで現実なのに錯覚かもしれないと思いました。多くのスタッフの皆さんと食事をし、つたない英語で会話を楽しみ、労をねぎらって頂き、楽しい時間はどんどん過ぎていきます。陽が傾き始めたころ庭に出て雄大な景色を眺め風に吹かれ楽しく充実した数日間のことを思い返しました。なんて自分は幸せなんだろう。心からそう思いました。私達3人のため、協会の方やボランティアの方がわざわざ18人も集まって下さりありがたく申し訳なく思いました。

その後おみやげをたくさん頂き一人ひとりにお礼を申し上げ、みなさんと別れました。帰りの車の窓から西の空に沈む真っ赤な夕日を眺め、忘れないよう目と心に焼き付けました。

最終日"

○さようならダラス

未明にホテルを出て空港に到着。手続きを済ませ待っていると、いたるところでたくさんの子どもたちが私たちと同じように飛行機を待っています。よく見るととても軽装で日帰りか一泊程度に見えます。国土が広く、陸路では時間がかかり過ぎるのかもしれません。私達3人は一抹の寂しさを胸に飛行機に搭乗しました。もう二度と来ることはないかもしれないと思うと、寂しさが募ります。帰りの便は順調で、ワシントンを経由し成田へ向け一直線に飛行しています。

到着まで10時間あるので、気持ちを切り替えるつもりで大好きなアクション映画を観るることにしました。4本立て続けにみたら、目が痛くなり寝ることにしましたがなかなか寝付けず、そうこうしてる間に成田に着きました。

○旅を終えて

今回のフェスティバル参加では他に相応しい先輩が多数いる中、自分のような未熟者にチャンスを与えて下さり、とても嬉しくありがたく心より感謝申し上げます。濱さんと遠藤さんには足を絶対に引っぱらぬよう心掛けお供しましたが、逆に何かと気にかけて下さりありがたく頼もしく思いました。ダラスでは、私達と多くの皆さんの心を凧が繋いでくれました。特に協会とボランティアスタッフの皆さんは初対面の私達に心を開いて下さり、あらゆるサポートをして下さいました。私達の気持ちを汲み取って行動し、自分のことは後回しにしていたように感じました。知らない土地で私達が困らないよう、先々に気を使って下さいました。私達の前では常にサポートに集中して下さり、その心が何よりも私達の心に響きました。このような無垢な優しさに触れ、人の温かさ、ありがたみを心の奥から感じました。今後は今回の経験を心に刻み、凧を通じて人々の役に立てる活動をしていきたいと思います。

○ダラスからのメール

帰国後ダラス日米協会会員、クラウンチ貴子さんからメールを頂きました。貴子さんの目から見たフェスティバルのレポートです。貴子さんにはフェスティバル当日、通訳、ワークショップ等、終日手伝って頂きました。最後に紹介致します。

2013 TRINITY RIVER WINDFESTIVAL (報告書)

作成者 *クラウンチ貴子 (日米協会ダラス・フォートワース会員兼ボランティア)

まだ、5月半ばだというのに、テキサスの夏がもう来てしまったような暑い日でした。今回、私は日米協会を通じて、ダラス市と姉妹都市である宮城県は仙台市より、とても貴重なお客様を迎えるイベントのボランティアのお仕事を手伝うことになりました。その名もWind  Festival とあるように色々な種類の凧の販売や披露、そして、仙台の職人の皆さま仙台凧の会の3名の方がはるばる日本より足を運びデモンストレイションをして下さいました。簡単な通訳や、凧作成のサポートをさせていただきましたが、思った以上の人出と子供達の数に驚かされたほどです。中には、日本のような凧にとても興味を持った方たちから、様々な質問もあり日本という国を少し近くに感じていただけたのではないでしょうか。又、ステージでの会のメンバーの方より、震災復興への温かい支援の、お礼と恩返しという言葉に私はグッと胸の中で感じる感情が高ぶりました。支援と言っても、私が個人的にさせていただいたのも、義捐金の寄付、そして被災地の現状はメディアを通じてしか拝見していませんが、日本国民が自分のことのように、想っているに違いないと言っても過言ではありません。私はダラス(近郊ですが…)に住んでいたからこそこの様な素晴らしく、思いで深い経験をさせていただいて本当に感謝しています。また、これをきっかけに、双方の交友がもっと深まればいいなと思っている次第です。私も仕事の最後は、豪華な凧をいくつかもらい我が家に飾っております。使うのがもったいないくらいですね。これを機にまた来年、再来年と招待されダラスに帰って来てほしいです。ここで出会った人たちというのは私にとってお金では買えない財産です。また、日本に帰国して時間の許す際は是非とも仙台を訪れてみたいです。特に夏のお祭りはとても感動的と聞いてましたので思いっきり観光客になりたいですね。

最後になりましたが、猛暑の中、本当にお疲れさまでした。仙台凧の会の皆様はもとより、被災地の皆様のご健康とご多幸をお祈りしたいと思います。会の濱様、遠藤様、真砂様、強行スケジュールの中、楽しい時間をありがとうございました。

日米協会ダラス・フォートワース ボランティア クラウンチ貴子

貴子さんは札幌出身で、御主人マイクさん、娘の桜ちゃんと3人でプラーノにお住まいです。

フェイスブックを通じて、私達3人と現在も交流を続けています。

貴子さん、ありがとうございます。

ありがとうございます、皆様