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スルメ天旗とは

スルメ天旗とは

スルメ天旗(するめてんばた)は、所謂ハタであり前会長である早坂貞彦氏の調査によると、地元宮城県にとどまらず、岩手県大船渡、一関、盛岡、青森県八戸、山形県新庄それに山形市でもこの系統のハタが揚げられていたことが判っている。

「するめてんばた」は単体であげるばかりでなく、五つを連凧にしたものを「つなぎ」、大き目のするめに静岡の「べらぼう」凧についているくるくる回る目のついた凧を「からかい」と呼んだ。(仙台藩年中行事絵巻)

また、呼び方も「するめてんばた」以外に「からかい」「かわらけ」「からけい」などもあるが、これらは宮城・山形地方で干し魚である「干しエイ」を意味している。するめてんばたは別名「エイ凧」のともいえそうである。

さて、「するめてんばた」の形状を説明する。二本の骨木を十文字に組み合わせるが、その横木を糸でしならせて弓にする。ここにハタの両肩2分の1〜5分の1を「するめ」の耳として弓だけに糊付けせずに残したもので、これが干しスルメの形に似ていること、宮城がスルメの産地であったことから「するめてんばた」と呼ばれるようになった。この形状は独特で九州や四国で盛んに作られるハタとは一線を画す固有の形状となっている。

「するめてんばた」は地方による変形がさまざまで気仙沼地方では弓を直角に近くしならせたり、耳に十文字に骨を入れたりしている。また、長崎のハタ同様耳なしの「仙台一文てんばた」や、仙南の白石、鎌先では肩下1センチほどだけを弓に巻き込んだ耳の大きい「一文天狗ばた」などもある。

スルメ天旗
典型的なスルメ天旗(するめてんばた)です。
上の弓に張られない部分がスルメのえんぺらに似ていることから呼ばれています。
糸目が上下のみ出ているのが角凧を見慣れた人には奇異に移るかもしれません。
ハタの特徴で下と両角に尻尾を取り付けるので、そちらで横安定が取れる(?)
スルメ天旗を後ろから見てみるとこのような構造になります。
構造的には非常に単純で縦木にしならせた弓の横木を渡します。
えんぺらに切り取った以外の部分を弓に巻き込んで貼り付けます。
単に縦横に張るよりもしならせた横木のせいで特性的にはヨーロッパなどに見られるダイヤ凧(フランクリンが雷の実験に使ったことでも有名)に近くなると思われます。
 スルメ天旗の作り方は→こちら

スルメ天旗